シャンデリア・アベニュー

たたかう毎日を楽しいとおもうための日記。

静かが喪われた家で贅沢の味を噛みしめる

同棲をはじめて1年と半年とすこし。

今日はひさしぶりの、彼が出張でいない上にわたしも在宅の夜。

彼が出張でいない日は、チャンスとばかりに夜遅くまでの舞台を入れたり飲み会に行ったりしているので、彼が不在でわたしが家でひとり時間を過ごす日というのはこれまでそう多くなかった。

 

そしてそんな日に、ものすごい雷と雨と雹が降ってきた。

壁や窓を打つ雹、30分以上鳴り続けても弱まる気配のない雷、しとしと、さらさらとそこに居続ける雨。それらすべての音が、何にも遮られることなくひとりの部屋に響いて溶ける。

 

それがとてもぜいたくで、心安らぐ、しあわせなことだと思ってしまった。

 

胸に刺さるような雷鳴に、彼が今ここにいてくれたら、と何度も思った。今も思っている。でも、それと同じくらい、ただこの音だけを味わえる今この時間がとても愛おしくて、心がそれを歓んでいる。

 

ああ、なんていいタイミングなんだろう、今日はこの贅沢を存分に満喫しよう。そして次に家をさがすときは、彼のそばに常にあるゲーム音から離れられる時間をつくれる間取りをえらぼう。そう、それがいい。